導入事例
- ファンクラブ / スポーツ
動員等の施策に注力でき、結果11,000名超の動員(Vリーグ3位)を記録することができました。
福岡ギラソール様
- 業種:スポーツチーム
- 会員数:約100〜200名
導入前の課題
これまでは本格的なファンクラブが存在せず、運営のノウハウもないため手探りの状態でした。
また、ファンとのコミュニケーション手段も限定的で、Vリーグという新しい環境下でのファンクラブ運営に加え、将来的には会員情報や来場・購買データを活用したCRM施策への発展も重要な検討事項でした。
解決・変化したこと
システム導入により本格的かつシステマチックな運用が可能となり、ファンとの直接的な交流が実現しました。
その結果、ホームゲームでは1試合最大1,800名を記録するなど動員増にもつながり、試合案内やシーズン終了後のファン感謝祭にも活用できる、クラブ運営に欠かせないツールとなっています。
活動概要
・どのような活動を行っていますか?
福岡ギラソールは、福岡市を拠点に活動するVリーグ所属の女子バレーボールチームです。地域に根ざしたクラブとして、女子バレーボールを通じて福岡のスポーツ文化を盛り上げ、地域の皆様に愛されるチームづくりを進めています。
2025-26シーズンからは本格的にファンクラブを立ち上げ、会員向けの各種特典提供、チケット施策、ファン感謝祭などのイベント開催を通じて、ファンとの関係づくりに取り組んでいます。
日々の活動としては、ホームページやSNSを活用した情報発信、試合会場での案内、ファンクラブ入会の促進、会員向けイベントの企画などを行っています。また、既存会員の皆様に対しても、試合情報やイベント情報を届けることで、継続的にチームを応援していただける関係づくりを大切にしています。
今後も、単に試合を観戦していただくだけではなく、「福岡に試合を見に行きたい」「選手を応援したい」「地域のチームを支えたい」と感じていただけるよう、会員満足度とファンエンゲージメントの向上に努めていきます。
導入目的・背景
・会員管理システムを導入しようと思ったきっかけは何ですか?
これまでも簡易的なファンクラブのような取り組みはありましたが、システムを導入して本格的に運営する体制はありませんでした。
2025-26シーズンのVリーグ参入を機に、クラブチームからVリーグ所属チームへと転換する中で、ホームゲームの集客強化やファンエンゲージメントの向上が重要になりました。
また、ファンクラブは単なる会員管理ではなく、ファンと継続的につながるための重要なプラットフォームだと考えています。近年は、応援の形も観戦だけでなく、グッズ購入やイベント参加、SNSでの発信などを含む「推し活」へと広がっています。
そのため、チケット販売との連携を確実に行いながら、将来的にはグッズの店頭販売や、EC展開、イベント運営、CRM施策にも発展できる汎用性の高いプラットフォームが必要だと考え、会員管理システムの導入を検討しました。
・ぜぶらる導入の決め手を教えてください。
「ぜぶらる」を導入する際、正確にはファンクラブを本格的に立ち上げるにあたり、各チームのファンクラブシステム、チケット販売システム、グッズ販売システム、さらにはホームページやECサイトの状況まで幅広く調査・分析しました。
その中で、単に会員情報を管理するだけではなく、ファンクラブを軸にチケット販売、グッズ販売、試合会場での店頭販売などを連携させ、将来的にCRMとして活用できる仕組みを構築することが、ファンエンゲージメントの最大化につながるのではないかと考えました。
特に、ファンクラブ会員向けのチケット先行販売は、入会メリットとして非常に重要です。そのため、チケット販売システムとの連携は必須条件でした。楽天チケットは、セブン-イレブンやファミリーマートでの発券にも対応しており、ファンの利便性を高められる点も大きな魅力でした。
その楽天チケットと連携でき、さらに将来的なEC連携や多様なファンサービスの展開にも柔軟に対応できるプラットフォームとして検討した結果、「ぜぶらる」が最も適していると判断しました。
コスト面のメリットももちろんありましたが、導入の決め手は価格だけではありません。ファンクラブ運営、チケット販売、グッズ販売、CRM、ファンエンゲージメントを将来的に一体で考えられる拡張性の高さこそが、「ぜぶらる」を選んだ大きな理由です。
課題
・ぜぶらる導入前に抱えていた課題はありますか?
Vリーグ参入以前のクラブチーム時代は年間の試合数も限られており、集客やファンエンゲージメントの向上を本格的に意識する機会は多くありませんでした。
そのため、ファンクラブを立ち上げるにあたり、会員ランクや特典内容、チケット販売との連携などをどのように設計すべきか分からない部分も多く、他チームの事例をベンチマークしながら検討を進めました。
本格的なファンクラブ運営は初めてであり、まさに手探りの状態からのスタートでした。
導入の効果
・ぜぶらる導入により解決したことや変化したことはありますか?
一番大きな変化は、ファンとの直接的なコミュニケーションが可能になり、ファンの皆様の熱量をより身近に感じられるようになったことです。募集開始直後は、初めての本格的なファンクラブ運営ということもあり、ファンの皆様にご迷惑をおかけする場面もありました。
しかし、ISM社(※)様から手厚いサポートやアドバイスをいただきながら運用を重ねることで、徐々にスムーズな運営ができるようになりました。
その結果、シーズン後半のホームゲーム4試合ではすべて1,000名を超える観客数を記録し、その中には1試合で1,800名を超える試合もありました。飯塚市での開催では両日とも臨時駐車場を設置するほど多くの方にご来場いただき、岡垣町での開催では立ち見が出るほどの賑わいとなりました。
また、来場者は福岡県内にとどまらず、北海道、関東、関西など全国各地からお越しいただき、海外から来場された方もいらっしゃいました。Vリーグ初参戦時には「観客動員は相当苦戦する」と言われており、シーズン開始直後はここまでの結果になるとは想像していませんでした。
さらに、シーズン終了後に開催したファン感謝祭にも多くのファンの皆様にご参加いただき、ファンとチームが直接交流できる大変楽しいイベントとなりました。
ファンクラブは単なる会員管理の仕組みではなく、試合への来場促進、ファン感謝祭などのイベント運営、そしてチームとファンをつなぐ重要なプラットフォームになったと感じています。
導入プロセス
・運用開始までにどのような準備を行いましたか?
一からのファンクラブ立ち上げだったため、まずは他チームのファンクラブ運営、チケット販売、グッズ販売、ホームページやECサイトの状況などを調査しました。
そのうえで、会員ランクやチケット先行販売、イベント参加などの設計を分析し、福岡ギラソールに合ったファンクラブの形を検討しました。
特典については、まずは前回までの内容を踏襲し、確実に運用できることを優先しました。初年度から大きく変更するのではなく、ファンの皆様に混乱が生じないよう、安定した運用を意識しました。
また、これまで福岡ギラソールを応援してくださっているファンの皆様からのお声やアドバイスに加え、移籍加入した選手を以前から応援されているファンの方々からもアドバイスをいただきました。移籍元のチームはすでにVリーグでファンクラブ運営を行っていたため、実際の運用を知るファン目線でのご意見は非常に貴重なものでした。
特に時間がかかったのは、システム設定そのものよりも、ファンクラブをどのようにファンエンゲージメント向上につなげるかという設計の部分です。
その後、「ぜぶらる」の初期設定、会員情報や特典内容の登録、運用ルールの整理を進めました。楽天チケットシステムとの連携については、ISM社様と楽天グループ社様に密にご対応いただき、ファンクラブ会員向けのチケット施策を実施できる体制を整えることができました。
・導入を決めてから運用開始までにかかった期間はどのくらいでしたか?
検討を本格的に開始したのは5月頃で、実際にファンクラブの会員募集を開始したのは9月でしたので、全体では約4か月ほどかかりました。
ファンクラブシステムだけを単独で構築したのではなく、楽天チケットシステムの構築や連携、チケット販売体制の整備、ホームページのリニューアルなども並行して進めていました。
「ぜぶらる」の初期設定自体は5日ほどで完了しましたが、楽天チケットシステムの構築や連携、事務手続き、ホームページ側の準備、運用確認などを含めると、実務面では1か月半ほどかかったと思います。
今後の期待
・今後のせぶらるに期待している(または期待したい)ことはありますか?
来期は、ファンクラブ会員数を現在の5〜6倍に増やすことを目指しています。そのため、会員数の増加に対応しながら、「ぜぶらる」をより効率的に活用できるようになることを期待しています。
具体的には、新規入会時に会員ランクを選択すると、そのランクに応じた特典内容に関する質問が段階的に表示される分岐フロー機能があると、運営側の確認作業を大きく効率化できると考えています。たとえば、Tシャツのサイズやカラーなど、会員ランクごとに必要な情報を自動で取得できるようになれば、特典管理の精度も高まります。
また、今後はECプラットフォームとの連携にも期待しています。ファンクラブ会員向けの限定グッズ販売や、会員ランクに応じた優待、イベント参加者向けの商品展開などが可能になれば、より多様なファンサービスを提供できると考えています。
将来的には、会員情報、来場履歴、チケット購入、グッズ購入などのデータを活用し、CRMの視点でファン一人ひとりに合った施策を行うことで、ファンエンゲージメントのさらなる向上につなげていきたいです。
(※)「ぜぶらる」運営会社 (株)インターナショナルスポーツマーケティングの略。